Overlap

渡部 未乃

Overlap

渡部 未乃

種別
平面
作品素材
油彩、キャンバス
製作年
2016年
サイズ
650×910
コンセプト
 実際に自分の眼で観た風景やモチーフを絵にするため、海、山、川、など様々な場所に出向き、そこにある植物や石、鉱物などのモチーフを収集する。写真やモチーフをアトリエに持ち帰り、それらを凝視しながらスケッチブックに線を写し描き、何度もドローイングを繰り返す。シルエットラインを幾つも重ねていくうちに描くべき線が定まって徐々に不必要な要素が削ぎ落とされ、よりシンプルでフラットな要素に置き換えて描くことができるようになる。遠近法的視点でものを捉え、対象を立体的に描くことよりも、もののシルエットラインや構図の面白さが明確になるように描く。構図が決まったら着彩し、エスキースを完成させ、それをもとにキャンバスに描き始める。
 絵の中にモチーフは存在するが、主役となる要素(焦点)やスケールが特定できないように描いている。例えばキャンバスに一つ石が描かれていて、その石より小さい人物を描けば大きな岩に見える。逆に石を手で握っている人物を描けば掌に収まる程の小さな石となる。人物や遠近感などでスケールが特定できてしまう描き方をせずに、石なのか岩なのか、雑草なのか木の幹なのか、水溜まりなのか湖なのか、具象にも抽象にも認識できるような画面を作っている。焦点のない均質な距離感を持った画面は、絵と対峙した人によって様々な見方ができる。モチーフに感情や意味性を極力持たせず、完成まで絵と私の間に繰り返される対話により作品は徐々に自身から離れ自立していく。私は自分と絵、そして絵と他者(鑑賞者)という全ての関係において中間に存在するような自立した絵画を目指している。

ARTIST PROFILE

渡部 未乃

渡部 未乃

【経歴】

2016年 多摩美術大学大学院美術研究科博士前期課程 絵画専攻油画研究領域修了

 

【展覧会他】

2016年
個展 humanité lab vol. 56 渡部未乃展「Horizon」ギャルリー東京ユマニテ
2019年
個展「FORM」Gallery MoMo projects
個展 PROJECT dnF 福沢一郎賞受賞作家展「Botanical garden」福沢一郎記念館
2020年
個展 渡部未乃展 LIFE son
2021年
個展「Fluctuation」KATSUYA SUSUKI GALLERY
個展「WAVE」湘南T-SITE / LIFE sea
2022年
個展「Straight in nature」日本橋三越 美術サロン
個展「Watch the Sea」石川画廊

 

【受賞歴・Public collection】

<受賞>
2014年
第19回福沢一郎賞受賞
TURNER AWARD2014 優秀賞受賞
2015年
トーキョーワンダーウォール公募2015 石原慎太郎審査員賞受賞
2022年
Terrace Art Shonan AWARD グランプリ受賞
第19回アートギャラリーホーム作品募集 グランプリ受賞

<入選>
2013年
シェル美術賞2013入選
2014年
損保ジャパン美術賞FACE2014 入選
シェル美術賞2014入選
2016年
シェル美術賞2016入選
第52回神奈川県美術展入選
TURNER AWARD2015入選
2017年
第37回三菱商事アートゲートプログラム入選
ワンダーシード2017入選
2018年
第41回三菱商事アートゲートプログラム入選
第54回神奈川県美術展入選
 
<助成>
2017年
第31回ホルベイン・スカラシップ奨学生   

<コレクション>
新東京ビル(三菱地所)
立命館大学 茨木キャンパス
​アートギャラリーホーム (都内各老人ホーム)
梓設計本社

アーティストの詳細

LOCATION

チャームスイート 洗足池

チャームスイート 洗足池

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