株式会社チャーム・ケア・コーポレーションの文化支援事業である本展は、2014年より開始したアートギャラリーホーム事業の第19回作品募集を迎えるにあたり、今回初めての開催に至りました。多くの若いアーティストへオリジナリティのある公募コンクールとして周知され始めています。今回の作品募集では、全国各地より平面・立体含め240点の作品のご応募を頂きました。審査員による厳正な選考を経て、可能性を秘めた、入選作品37点(内受賞作品8点)を決定いたしました。昨今、若いアーティストが創作活動を続けていくのが大変困難な世の中ですが、そんな時代をものともしないような、研ぎ澄まされた若い感覚の光る応募作品が数多くありました。
小泉 俊己多摩美術大学 教授
今回の選定にあたっては、すべてデータでの審査だったので、特に作品のサイズやそのスケール感を判断することは難しかった。しかし、実際にホーム内に設置された作品からは、モニーター越しに見るのとは違って、繊細さや力強さ、あるいは直に作品と接するからこそ伝わる、絵画作品の豊かさを確実に感じることが出来た。作品講評は海外からオンラインで町田先生も参加され、今の時代だからこその受賞者との交流も出来、このプログラムに参加させていただいたことに心より感謝申し上げたい。
町田 久美武蔵野美術大学 教授
応募者の皆さんが自身の作品を深く理解した上で、更に展示条件等をも十分考慮されていたのは大変印象的でした。入選作品はエントランスなど日常の空間に置かれ、日々その場所を訪れる人たちもまた作品に参加します。現代における世代を超えた交流の一つの形として、これからも益々このような活動が理解され、広がっていって欲しいと願っております。