受賞作品
最優秀賞
蘭花指II-12023年 606×727
周 逸喬
優秀賞
夢巡る2023年 1,167×910
渡邊 京子
審査員特別賞
そらまめ2022年 960×960
髙橋 由莉
京都建築事務所賞
眠れない夜に2023年 950×1,210
髙田 紗衣
三菱UFJ銀行賞
1月3日2023年 803×1,000
佐藤 真優
ビルネット賞
青い花瓶2023年 606×727
鈴木 彩衣
日本建設賞
洗面台2021年 1,065×760
柴田 若奈
六角仏教会賞
hokusai2022年 318×410
林 美紅
審査員のコメント
野口 玲一三菱一号館美術館 上席学芸員
このプロジェクトへの応募は、出品者にとっていささか難しい課題だったのではないかと想像している。個々人の表現世界を追求し掘り下げることと、老人ホームという福祉施設に展示するにふさわしい作品であることにどう折り合いをつけるかが求められるからだ。しかし両立が難しいと感じられた作品はわずかで、多くの作家がうまく着地点を見つけていたと思う。授賞式で各人が自らの作品について語るのを訊いたが、何をしたいのか、何をすべきなのかをそれぞれのやり方できちんと把握して形にしており、日頃の教育と研究の成果であると感心させられた。 作家が社会に対して作品を送り出す窓口にはバリエーションがあり、このようなプロジェクトは特殊なものと思われるが、制作者にとっても鑑賞者にとっても益のあることと思う。作品を常設してじっくりと接することのできる場を提供することになるし、場所あるいは空間と作品との関わりについて考える機会ともなる。そのような経験を作家にさせるという点で教育的な意義もあると思う。展示された作品はたんなる壁の「飾り」であることを越えて交流や賦活の場となるのだ。この事業をぜひ継続していただきたいゆえんである。
正垣 雅子京都市立芸術大学 准教授
表現技法が多彩で、創造の熱意にあふれた作品が多かったことと、コロナ禍を経験して表現に対する想いの再確認や、作品を鑑賞する方への想いを馳せる作家の意識が多くみられたことが印象的でした。入選作品は共用空間に展示され、作家の想いはここに暮す人々に何かを語るでしょう。作品が存在することによって、感性の響き合いが生まれます。暮らしという時間と空間が、豊かに彩られることを祈念します。
安藤 隆一郎京都市立芸術大学 准教授
自身が持つ表現を通して何かを伝えようとする私たちにとって、それが「誰か」のところに届き、その人の日常の一部となることは喜びの一つでもあります。今回、ある出品作家は自身が得意とする表現を用いながらも、その「誰か」を意識し、新しい表現を生み出そうとするところを作品を通して感じました。このように本公募が若手芸術家にとって自身の可能性を押し広げる機会となり、充実したものになっていくことを期待しています。
授賞式の様子
作品展
作品展の情報を見る(PDF)
ENTRY / CONTACT
作品の応募
作品応募および募集要項のダウンロードは下記です。
応募申込はこちら
お問い合わせ
AGHに関するお問い合わせは下記よりお願いします。
お問い合わせはこちら