並行、または着地

松野 有莉

種別

平面

作品素材

パネルにシーチング ・パステル

製作年

2022年

サイズ

652×530

コンセプト

私は制作時、絵を見つめる時間を大切にしている。絵の前に立ち画面を見つめて、そこから何か見えたら描く、あるいは消すという行為を頻繁に繰り返す事で描いている。この見つめる、見出す、出力するという一連の動作に根気よく付き合ってくれるのが風景というモチーフである。そんな風にして描いていると、絵の中の景色がやがて自分に馴染みのある風景に見えてくることがしばしばあり、この作品では特にそれが顕著だった。現実世界の景色と絵画上の景色の間にあるものについて考えていると、意識が宙ぶらりんになるな、などと思っていた。全く関連のないものと思われていた光景と光景が結びつく、いわゆるデジャヴに着目し、私達の根底にある意識と景色の関係について問いかける。

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