花屋にて

川中 瑶子

種別

平面

作品素材

和紙、膠、岩絵具、箔

製作年

2017年

サイズ

910×1167

コンセプト

普段から私は、様々な心情下や状況下で見たモチーフを一枚の絵画に表したいと思い作品を制作することが多い。現代の発達した写真・映像技術ではモチーフの持つ一瞬の魅力を表現することが出来るようになったが、絵画は制作者の手によって一瞬だけでなく様々な角度から発見された魅力を一つの作品上に存在させることが出来る。私はその絵画の特徴とよべるものを自らの作品に活かすことが出来たらと思い制作している。
今回の作品は、とある花屋のショーウインドウをモチーフとして描いた。花屋のガラス際に置かれた売り物の花たちが、店内の暖色のライトに照らされシルエットとして浮かび上がる様を再構成し描いた。売り物としてランダムに置かれた花たちの煩雑さと、それに対して存在する生命力の力強さを店の温かい明かりとともに描けたらと思い、制作に至った。
花屋の店内やディスプレイの半ば煩雑な部分を絵の具の流し込みを使い表現し、花の持つ力強い生命力を箔を黒変させるなどして表現した。

ARTIST PROFILE

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